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pinon-pinon's bed side stories

まめ

母屋の裏の方にあるポポの木の横に
はっぱが心もちがさがさして大きい山椒の木がはえてきて
義父のゴローさんが
「ありゃあかんわー、オニ山椒ちゅーんかな、ちっともうまくねえ」
って嫌われてたのでそのうち伐られちゃうかなと思ってたら
今年はいっぱい花が咲いて、それがみんな実になった
実山椒だったんだー、ラッキーラッキー
実をわけてもらったので塩煮にする
ぐらっとわいたたっぷりの湯でさっと下茹でしといて
濃いめの塩水で煮ておいたら、ずっともつし、
香りも飛ばないし、いろいろと便利なので毎年作る
茹でてると、柑橘のさわやかな匂いがふわりと部屋じゅうに満ちて
幸せな気分、空気もきれいになりそう
それにしても植えてるわけでもないのに山椒があちこちにはえてるのは
鳥の仕業だと聞いたけど、あんな辛いのを、小鳥が食べるのかなあ
赤くなったら辛くなくなるのかしら?と思って
ある年、秋に色づくまで置いといてみて食べてみたら辛味は増していて
料理にも使えなかった(種を抜いて乾かせば花椒ができそうではあった)
青いのの塩煮は瓶詰めにするとちょっとケッパーにも似ていて
匂いは甘いし、スペインの人とかがいて「なになにこれ?」って食べてみたら
うぎゃーってなるだろうね(スペインの人は辛味にすごく弱くて、
柿の種でひーひーなるそうです)
インドの人は好きそうな気がする
カレーリーフも柑橘の仲間だと聞いたことがある
樸木さんの片付け日に買ったお土産パンが
インドのスパイスミックスに化けたのでインドお惣菜ブームが到来
そらまめ、うすいえんどう、スナップえんどうに、いんげん、と
ファーマーズは今、豆豆大シーズンなので各種マサラが大活躍
しばらくひっこめてたwebのレシピコーナーをちょっとエディットして復活させたので
山椒の塩煮ともどもそのうちまた紹介します



給付金が出たので、って買い物にいらした方がいたりで
はー、うちのようなとこでも?と思ったけど
わたしのようなものでも、100年に一度の、とやらの影響は
しっかり蒙ってるようで最近やばい
営業めいたことをしたことないのに&こんな片田舎在住で
ここまで来れてるのはラッキーとしか言いようがないけど。
というところに、珍しくいつもとは逆方向のご依頼をいただいて
ゆっくりとりかかれたからかえって良かった
はかない、とか、まぼろし、とか
ヘルンさんテクストを両国語で読み返したりするたび、
いったいぜんたい他の国の言葉で表せるんだろうか?と
つねづね考えてたことを実際にやってみれるまたとない好機を
いただいた感じでとても楽しかった
という訳で、ふだんあまり書かないけど仕事のことをちょっと…

ネイティヴの人に推敲してもらうのは必至なので
そうだ、レイチェル嬢に頼んでみようと思った
「ヨーロッパをめっちゃ楽しくツアー中♡」だそうだけど、ふたつ返事で快諾
昨春、レイチェルが4、5日滞在してたときたまたま、
そういう仕事をときどきしてるんだけどという話になって
「そうなんだ!さぞかし想像力をいーっぱい使うんだろうね」と言われて
うーん、、、むしろできればなるべく使わないように努力してる、と答えた
「そうなの!?」と意外そうなレイチェル
だってね、想像力にはたくましい翼がついていて、でもその翼はとても気まぐれで
間違った方に連れて行かれたら大変だもん



…こりゃまたまた長くなりそうなのでこの話続きます
by pinon-pinon | 2009-05-31 17:13 | matubara nikki